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スナック、ラウンジの確定申告のやり方

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スナック・ラウンジの確定申告に必要なこと

毎年のように税率や税法は変わりますが、事業者が確定申告の為にやるべきことはずっと変わりません。

3つの数字(売上金額、売上原価、経費)を正しく把握することです。

この3つの数字は経営者として絶対に知っておくべき数字で、確定申告の為だけに必要なものではありません。

​毎月必ず3つの数字で経営の健康診断を行い、その数字を年間集計し直せば結果的に確定申告に必要な数字となります。

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売上金額

​売上金額

申告する売上金額は伝票の総合計(総売上金額)の値となります。


スナック・ラウンジ・クラブの慣習として、伝票に出前の立替やタバコ代が含まれている場合があります。

気分よく飲んでる最中にいちいち財布を出して頂いて現金を頂戴するのではなく、一旦はお店が立て替えておいて、伝票の立替の欄に記入し、お会計の際に一括して頂くのが普通です。

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立て替えているだけなので、出前の立替やタバコ代は本来はお店の売上ではありません。

しかし、お店が発行する領収証には頂戴した金額、つまり総合計を記録します。

お店の本来の売上金額の領収証と出前やタバコ代の領収証を分けて発行するのが正しいとしても、水商売の現場の感覚ではありえないということです。

請求書にも総売上の金額を記録しますし、振込みも一括して行われますので、お客様は総合計を接待交際費や会議費として経費計上します。

従ってお店が計上する売上は総合計(総売上金額)でなければなりません。総額主義

この立替代やタバコ代は別途経費(雑費)で計上することになります。

毎月の月間集計を内訳とし、年間集計した総合計(総売上金額)を申告します。

​※お店の売上以外の収入(株の売買や顧問料など)がある場合は、確定申告の際に雑収入として売上(収入)金額に含める必要があります。

​売上原価

売上原価の計算の為には、商品棚卸高と仕入金額の2つが必要になります。

商品棚卸高は年末(最終営業日の終了)時点で、ボトルキープ用にストックしてあるウィスキーや焼酎のボトル、ワインやシャンパン等の一覧を作成する必要があります。
在庫の本数と仕入価格を掛けた金額を合計した数字が、商品棚卸高となります。
※ 実際には流動しますし、チェックできませんのでだいたいの目安程度でも大丈夫です。但し利益操作目的の嘘は駄目です。

※ 確定申告の決算書には期首商品棚卸高と期末商品棚卸高と2つの数字が表記されますが、期末の数字がそのまま来期の期首にスライドするだけなので、作業は年1回だけです。


仕入金額は、月間集計と年間集計が必要です。
店内の営業中にお客様に直接提供する物品の領収証を他の経費とは分けて集計します。

ミネラル水や炭酸水、サービスフードやチャームのお菓子等、営業の際に提供する物も仕入金額に計上しましょう。

売上原価の計算は、期首商品棚卸高+年間仕入金額合計-期末商品棚卸高で求めますが、この数式を憶える必要はありません。ストックしておくボトル類に変化がない場合、期首と期末の値は同じになるので、売上原価は仕入金額と同じ金額になります。

既に説明した売上金額から売上原価を引いた金額を粗利益と呼びます。

スナック・ラウンジ・クラブの経費のほとんどが人件費なので、粗利益に大きな意味はありません。

 


経費は、勘定科目別の年間集計値と月間の経費合計が必要です。
勘定科目はだいたい以下の仕訳がなされていれば問題ありません。

 

  • 租税公課(消費税、事業税、固定資産税、自動車税などの税金の他、収入印紙も含みます)

  • 水道光熱費(水道代、電気代、ガス代)

  • 旅費交通費(スタッフへ給料で払う分もここへ計上します)

  • 通信費(お店の電話代、ママの携帯代の一部)

  • 広告宣伝費(ホームページ作成費、イベント案内状作成費等)

  • 接待交際費(常連様との食事代、お客様のコンペ参加費等)

  • 損害保険料(お店の火災保険や損害保険料、自動車保険料)

  • 修繕費(店内の補修作業費)

  • 消耗品費(ティッシュ、トイレットペーパー、メモ帳等)

  • 減価償却費(お店の内装費など、税の専門家に確認してください)

  • 福利厚生費(スタッフの慰安旅行や、お茶やコーヒー代等)

  • 給料賃金(交通費を除く支給総額)

  • 地代家賃(お店の家賃、共益費、お店のガレージ代等)

  • リース料(カラオケのリース代等)

  • 支払手数料(お客様の振込時に引かれた手数料は経費に計上できます。その他に、事務代行の経費も全額経費にできます)

  • 新聞図書費(お店に雑誌や新聞を置く場合に計上)

  • 会議費(スタッフとミーティングした喫茶代や軽食費)

  • 諸会費(地域振興会費、商店会会費等)

  • 雑費(その他諸々の経費)


以上3つの数字があれば、青色申告を行うことができます。

​経費

実際の申告は、税務署の主催する無料相談所やネットを利用したe-taxで行うこともできると思いますが、信頼できる税理士に依頼することをおすすめします。
毎年変化する税法上の有利なことをアドバイスしてくれたり、確定申告書に税理士事務所の印鑑を押してくれるので確定申告書の信頼度が格段に上がります。

融資の申し込み等にはこの確定申告書が必要です。

脱税の疑いがある場合は依頼を受けてくれない場合もありますので、普段から正しい売上計上をしていることが重要になってきます。


毎月の収益を把握して、経営の健康診断をすることも大切です。
整理して集計済の報告を前提にしますので、税理士へ所得税確定申告等を依頼する際に、税理士側で細かな事務作業が発生しない為、安価な税理士報酬の設定をお願いすることができます。

確定申告に必要な数字は全て日々の営業活動で使うものなので決して難しいものではありません。しかし、正しい数字を整理し集計する為には行うには多くの手間と時間がかかるのも事実です。

株式会社バースでは、1ヵ月分の領収証をひとまとめにして郵送していただければ、領収証を勘定科目別に整理し、集計して必要な数字を報告する追加サービスを行っています。ソフトウェアで水商売の売上や経費の管理を効率化したいとお考えの方は、ぜひ利用をご検討ください。

売上原価
経費

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